
「沖縄本島の最北端まで、レンタカーで日帰りできるの?」と気になっていませんか? 那覇から辺戸岬(へどみさき)までは、高速道路を使っても片道3時間前後。決して近くはありませんが、朝早く出れば、断崖の絶景と亜熱帯の森をたっぷり味わえる日帰りコースが組めます。
この記事では、那覇空港でレンタカーを借りて、道の駅ゆいゆい国頭、辺戸岬、茅打バンタ(かやうちバンタ)、大石林山(現在の名称はアスムイ)をめぐる日帰りモデルコースを紹介します。営業時間や料金といった施設情報に加えて、長距離運転で気をつけたい給油・夜道・動物のこと、そして返却時刻から逆算する時間配分までまとめました。
やんばる日帰りドライブの全体像
日帰りで行ける? 往復の所要時間
那覇空港から許田IC(沖縄自動車道の終点)までは約1時間〜1時間15分。そこから国道58号を北上して、国頭村の道の駅ゆいゆい国頭までは約1時間かかります。さらに辺戸岬までは30〜40分ほど走るため、渋滞がなくても片道3時間前後が目安です。つまり往復の運転だけで6時間前後かかる計算になります。
そのぶん、現地で使える時間は意外と短くなります。欲張って立ち寄り先を増やすより、「辺戸岬・茅打バンタ・大石林山」の3か所を主役にして、あとは休憩や食事で調整するくらいが現実的です。
モデルスケジュール
下の表は、UMUIレンタカー那覇空港店で朝8:30ごろに出発する想定のモデルです。時刻は渋滞がない場合の目安で、実際は休憩や混雑で前後します。
| 8:30 | 那覇空港店を出発 → 那覇ICから沖縄自動車道へ |
|---|---|
| 9:45 | 許田IC → 国道58号を北上(名護市街で給油しておく) |
| 10:45 | 道の駅ゆいゆい国頭で休憩(レストランは11:00〜) |
| 12:30 | 辺戸岬(散策30分ほど) |
| 13:00 | 茅打バンタ(20分ほど) |
| 13:30 | 大石林山(アスムイ)に入山(所要90〜150分) |
| 15:45 | 北部を出発 → 名護市街で給油 |
| 19:00 | 那覇空港店へ返却(営業は20:00まで) |
この表のとおり、帰りの運転の大半は日が暮れてからになります。余裕を持たせたい方は、出発を8:00に早めるか、大石林山を割愛して辺戸岬と茅打バンタを中心にする組み方もおすすめです。
出発前にやっておきたいこと
オンラインチェックインを事前に済ませておくと、店頭での手続きが短くなり、そのぶん早く出発できます。長距離の日帰りでは、朝の15分が帰りの余裕に直結します。
ETCを使いたい方は、予約時に車載器の有無を確認しておくと安心です。ナビの目的地は出発前に登録しておくと、出発がスムーズです。
北部へのアクセスと立ち寄りスポット
沖縄自動車道で許田ICまで
那覇空港から北部へは、那覇ICから沖縄自動車道に乗り、終点の許田ICまで北上します。那覇IC〜許田ICは約57kmで、普通車の通行料金はETC利用で1,040円、現金で1,610円(2026年10月時点)。ETC車限定の特別割引が2027年3月31日までの予定で適用されています。
許田ICで降りたら国道58号へ合流し、国頭村方面へ北上します。途中の名護市街は、ガソリンスタンドや飲食店が多い最後の大きな街です。
| 区間 | 那覇IC〜許田IC(約57km) |
|---|---|
| 普通車料金 | ETC 1,040円/現金 1,610円(2026年10月時点) |
| 所要時間 | 那覇空港から許田ICまで約1時間〜1時間15分(渋滞がない場合) |
道の駅ゆいゆい国頭
国道58号沿い、国頭村の奥間にある道の駅で、やんばるへ入る前後の休憩ポイントとして使いやすい場所です。やんばるの特産品や地元の食材を扱う売店があり、レストランでは国頭村のブランド豚「くんじゅん豚」を使ったメニューなどが楽しめます。往路で昼食をとれば、そのあとの辺戸岬や大石林山の時間に余裕が生まれます。
レストランの営業時間は11:00〜15:00で、時期により定休日が設けられている場合があります。訪問前に確認しておくと確実です。
| 住所 | 沖縄県国頭郡国頭村奥間1605 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00〜18:00(12/31〜1/3は17:00まで。お盆・年末年始は変更の場合あり) |
| レストラン | 11:00〜15:00(定休日は施設にご確認ください) |
| 定休日 | なし(臨時休業の場合あり) |
| 駐車場 | あり |
| アクセス | 許田ICから国道58号で約36km、車で約1時間 |
比地大滝(時間に余裕がある場合)

ゆいゆい国頭の近くにある比地大滝は、本島北部の人気の滝で、入口から滝まで遊歩道を歩いて向かいます。ただし片道約1.5kmで、階段や吊り橋もあり、往復と滞在でかなりの時間を使います。今回の日帰りコースで大石林山まで回るなら、立ち寄る余裕はほとんどありません。比地大滝を主役にしたい日は、大石林山を外して組むのがおすすめです。
開園時間は季節で変わる案内があるため、公式の最新情報をご確認ください。
| 住所 | 沖縄県国頭郡国頭村比地(比地大滝キャンプ場) |
|---|---|
| 営業時間 | 4〜10月は9:00〜16:00(閉門18:00)、11〜3月は9:00〜15:00(閉門17:30)の案内あり。公式サイトで最新情報をご確認ください |
| 入場料 | 有料(最新の料金は公式サイトでご確認ください) |
| 遊歩道 | 入口から滝まで約1.5km(片道の所要時間は情報源により30〜60分とばらつきあり) |
| 駐車場 | あり |
| 問い合わせ | 0980-41-3636 |
最北端の絶景:辺戸岬と茅打バンタ
辺戸岬

辺戸岬は、沖縄本島の最北端にある岬です。岬の先端には、かつて本土復帰を願ってのろしが上げられたことにちなむ祖国復帰の碑が立っています。晴れた日には、北に約22km離れた鹿児島県の与論島や沖永良部島、西には伊是名島や伊平屋島まで見渡せるとされています。

岬の周辺には石灰岩の岩が点在し、歩道を歩きながら海を眺められます。海沿いの岬なので、風の強い日は帽子などが飛ばされないよう気をつけてください。足場の悪い場所もあるため、散策は歩きやすい靴がおすすめです。
| 住所 | 沖縄県国頭郡国頭村辺戸 |
|---|---|
| 見学 | 自由(屋外のため天候に注意) |
| 駐車場 | あり |
| アクセス | 道の駅ゆいゆい国頭から車で約30〜40分 |
茅打バンタ

辺戸岬から車で5分ほどの場所にある断崖絶壁の展望スポットです。断崖の上から、国頭村の海岸線と、その先に広がる青い海を見下ろせます。駐車場から展望台までは歩いてすぐで、短い立ち寄りでも景色を楽しめるのがうれしいところです。
崖の縁に近づくときは足元に注意し、小さなお子さんを連れている場合は手をつないで行動してください。
| 住所 | 沖縄県国頭郡国頭村宜名真 |
|---|---|
| 見学 | 自由 |
| 駐車場 | あり(台数は多くありません) |
| アクセス | 辺戸岬から車で約5分 |
やんばるは世界自然遺産
国頭村をはじめとする沖縄島北部の森は、2021年に「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の一部として世界自然遺産に登録されました。ヤンバルクイナなど、ここにしかいない生き物が暮らす貴重な森です。観光で訪れるときも、道路脇に車を停めて森へ入ったり、植物を持ち帰ったりしないよう心がけましょう。
大石林山(ASMUI Spiritual Hikes)
大石林山は「アスムイ」に名称変更

国頭村の宜名真にある大石林山は、2024年12月28日に「ASMUI Spiritual Hikes(アスムイ・スピリチュアル・ハイクス)」として名称を変えてリニューアルオープンしました。名前の由来は、琉球神話で天孫の祖アマミキヨが最初に降り立ったとされる聖地「安須森(アスムイ)」です。旧名のまま紹介している情報も多いので、検索やカーナビでは両方の名前を試してみてください。
森の中には、石灰岩が長い年月をかけて作り上げた奇岩が点在しています。受付後はまず、安須森の自然や信仰の歴史を紹介するコーナーを通ってから森へ進み、音声ガイドを聞きながら歩けます。
| 住所 | 沖縄県国頭郡国頭村宜名真1241 |
|---|---|
| 営業時間 | 9:30〜17:30(最終受付16:00) |
| 定休日 | 年中無休 |
| 入山料 | 大人(15歳以上)2,500円、子ども(6〜14歳)1,000円(税込。入山料にシャトルバス・音声ガイド・ラウンジ利用を含む) |
| 県民割引 | 沖縄県在住者は半額(受付で住所の確認書類の提示が必要) |
| 駐車場 | あり(無料) |
| 問い合わせ | 0980-41-8117 |
コースと所要時間

公式サイトによると、受付から出発地点までの移動に約20〜30分、散策の基本コースは約60分、短縮コースは約30分、スピリットラウンジでの休憩が約20分、下山は徒歩またはバスで15〜30分で、全体の所要時間は90〜150分とされています。入山料にシャトルバスの利用が含まれているため、行きは車で駐車場に停めたあと、バスで出発地点へ向かう流れです。
歩く距離は決して短くないため、サンダルではなく歩きやすい靴で行き、飲み物は多めに持っていくと安心です。時間が限られているときは、短縮コースを選ぶ手もあります。
時間配分のコツ
ここで押さえておきたいのは、最終受付が16:00、営業は17:30までという点です。受付に滑り込んでも、基本コースをゆっくり歩けば閉園時刻ぎりぎりになってしまいます。帰りの運転を考えると、遅くとも14:00までには入山し、15:30〜16:00ごろには北部を出発するのが理想です。
長距離運転の注意点
給油はいつ・どこで
国頭村より北は、市街地に比べてガソリンスタンドが少なくなります。北部に入る前、名護市街でいちど満タンにしておくと、残量を気にせずに走れます。帰りも、名護市街で再度給油しておけば、那覇に戻ってから慌てずに済みます。
道の駅ゆいゆい国頭に給油設備があるかは確認できていないため、現地での給油はあてにしないでください。
夕方以降の暗い山道
国道58号の北部は、市街地を離れると街灯が少なく、急カーブや見通しの悪い区間が続きます。秋から冬は日没が早く、18時前後には暗くなります。慣れない道を夜に走るのは、昼間の何倍も神経を使います。
無理のない行程にするには、日が沈む前に山道を抜けておくことが大切です。夕方の景色が名残惜しくても、北部での滞在は15:30〜16:00ごろまでを目安に切り上げましょう。
ヤンバルクイナなど動物への注意

やんばるの道路では、ヤンバルクイナをはじめとする希少な動物が道に出てくることがあります。環境省やんばる自然保護官事務所の資料などによると、ヤンバルクイナの交通事故は繁殖期の4〜6月に増える傾向があり、国頭村の東海岸側を通る県道70号で多いとされています。早朝(6〜8時台)と夕方(16〜17時台)の事故が多いとされる一方、夜間に起きた例も報告されています。
運転する側にできるのは、動物が飛び出しても止まれる速度で走ることです。路肩の草が道にかぶさっている場所では、動物の姿が見えにくいので特に注意してください。万一、事故に遭った動物を見つけたときは、環境省やんばる自然保護官事務所(0980-50-1025)への連絡が呼びかけられています。
帰りの時間配分と返却
返却時刻から逆算して動く
日帰りの要は、返却時刻から逆算した計画を立てることです。UMUIレンタカー那覇空港店の営業は20:00までですが、北部から那覇までは3時間前後、さらに給油や休憩、那覇市内の夕方の渋滞も見込む必要があります。16:00に北部を出る計画なら、返却は19:00前後が現実的です。
おもろまち店の営業は9:00〜18:00で、返却は借りた店舗に戻す形になります。日帰りの場合は、空港店とおもろまち店で返却時刻が大きく変わるので、予約の時点で返却店舗の営業時間を確認しておいてください。
返却前の給油と空港への戻り方
レンタカーは満タンにして返すのが基本です。那覇空港の周辺は返却前のレンタカーでガソリンスタンドが混み合うことがあるため、名護市街か、那覇に入る前の沿道で給油を済ませておくとスムーズです。
那覇空港店に返却したあとは、空港まで無料送迎でお送りします。同日に帰りの飛行機がある方は、返却と送迎の時間も含めて逆算してください。
やんばる日帰りドライブのよくある質問
日帰りと1泊、どちらがいいですか?
辺戸岬・茅打バンタ・大石林山の3か所なら日帰りで回れますが、往復で6時間前後の運転になります。比地大滝や、今帰仁・本部エリアも楽しみたいなら、北部で1泊するほうがゆとりがあります。
初心者でも運転できますか?
高速道路や国道58号は比較的走りやすい道です。ただし北部の山道は、急カーブや見通しの悪い区間、動物の飛び出しがあります。スピードを控えめに、車間距離を多めにとって走ってください。
那覇から3時間走った先にある最北端の海と森は、日帰りだからこそ「行ってよかった」と思える景色です。UMUIレンタカーの那覇空港店は8:00から営業しているので、朝の早い時間に出発しやすいのも心強いポイント。やんばるへの旅の足に、ぜひご利用ください。
※記事内の営業時間・料金などの情報は2026年10月時点のものです。変更されることがあるため、お出かけ前に各施設の公式サイトでご確認ください。所要時間は渋滞がない場合の目安です。
写真出典:Wikimedia Commons(CC0/CC BY-SA 4.0)。撮影者は各写真のキャプションに記載しています。



