
「沖縄本島から車だけで行ける離島って、どこまで行けるの?」と気になったことはありませんか? うるま市の海中道路を渡ると、平安座島・浜比嘉島・宮城島・伊計島と、橋でつながった島々を自分の運転で巡ることができます。公共交通が限られるエリアなので、レンタカーの良さがいちばん出るドライブコースのひとつです。
この記事では、海の駅あやはし館をスタート地点に、4つの島を回るコースを紹介します。各島の見どころに加えて、那覇からの所要時間の目安、橋や海沿いの道を運転するときの注意(風の強い日など)、集落の生活道路で守りたいマナーまで、運転する人の目線でまとめました。
島めぐりドライブの全体像をつかもう
コースと那覇からの所要時間の目安
うるま市の資料では、那覇空港から沖縄北IC・石川ICまでは高速道路を使って車で約50分とされています。ここから先、沖縄北ICから浜比嘉島までは車で約33分、伊計島までは約27km・約50分というのが観光情報サイトの目安です。あくまで渋滞のない場合の数字ですが、那覇空港から島々の奥まで、運転だけで1時間半〜1時間45分は見ておくと安心です。
島の中は道が狭く、観光スポットも点在しているため、日帰りでも9時台には出発できるように組むのがおすすめです。次のスケジュールは、那覇を朝出発して夕方に戻るモデルです。
| 9:00 | 那覇空港店(またはおもろまち店)を出発 → 高速道路で沖縄北ICへ |
|---|---|
| 10:30 | 海中道路を走り、海の駅あやはし館で休憩・散策 |
| 11:30 | 平安座島を抜けて浜比嘉島へ。シルミチュー・アマミチューの墓へ |
| 13:00 | 浜比嘉島で昼食。宮城島へ移動 |
| 14:30 | ぬちまーす観光製塩ファクトリー・果報バンタ(営業時間は9:00〜17:30) |
| 15:30 | 伊計島へ。伊計ビーチ・大泊ビーチ周辺を散策 |
| 16:30 | 来た道を戻り、高速道路で那覇方面へ → 給油 → 返却 |
時刻はあくまで目安です。ゆっくり島を楽しみたい方は、浜比嘉島か伊計島のどちらかに絞ると、慌ただしくならずに済みます。
4つの島の位置関係
海中道路は与勝半島から平安座島までを結ぶ道路で、うるま市の資料でも「海の上を通っている道路」と紹介されています。ここを渡った平安座島が、ほかの島々へ向かう分かれ道です。平安座島から橋で浜比嘉島へ、平安座島から宮城島を経由して、伊計島へと進みます。
ひとつの道でつながっているわけではなく、浜比嘉島へは平安座島から枝分かれするため、浜比嘉島を見たあとは一度平安座島側へ戻ってから宮城島・伊計島へ向かうことになります。カーナビには経由地を入れておくと、迷わず回れます。
走りやすい季節と天気
橋と海沿いの道が続くコースなので、天気と風に左右されます。晴れて風の穏やかな日は、道の両側に広がる海の色がいちばんきれいに見えます。一方、台風や強風のときは、海中道路が通行止めになることがあります(過去の台風時にも、報道で通行止めが伝えられています)。沖縄の海上の橋は天気の影響を受けやすいので、出発前に天気予報と道路情報を確認しましょう。
海中道路と海の駅あやはし館
海中道路

海中道路は、与勝半島と平安座島を結ぶ全長約4.7kmの道路で、通行は無料です。浅瀬に堤防のような土手を築いて道路を通したもので、道路の両側にすぐ海が広がる、沖縄ならではのドライブコースです。走り出すと左右の海がエメラルドグリーンに輝いて見え、思わず写真を撮りたくなります。
うるま市の観光資料によると、波が穏やかで遠浅の海中道路周辺は、ウインドサーフィンやシーカヤック、SUPなどのマリンスポーツも盛んです。道の途中にはパーキングがあり、車を停めて景色を眺めることができます。
| 住所 | 沖縄県うるま市与那城屋平(与勝半島〜平安座島) |
|---|---|
| 通行料 | 無料 |
| 駐車場 | 道の途中にパーキングあり(海の駅あやはし館の駐車場を含む) |
| アクセス | 那覇空港から高速道路経由で車で約1時間30分(目安) |
海の駅あやはし館
海中道路のほぼ中ほどにある、船の形をした建物が海の駅あやはし館です。うるま市の資料では、バーベキューや手作りのいもチップス、地元のもずくを使った沖縄そば、うるま市出身のバンドHYのオフィシャルグッズなどが紹介されています。ドライブの最初の休憩場所に、トイレやお土産探しも兼ねて立ち寄るのにちょうどいい場所です。
2階には、うるま市立の「海の文化資料館」があります。交易船として使われたマーラン船(山原船)と、それをつくった船大工に光を当てた常設展示があり、入館は無料です。ちなみに、施設の営業時間は掲載する情報源によって食い違いがあるため、この記事では書きません。お出かけの前に、施設に直接確認してください。
| 住所 | 沖縄県うるま市与那城屋平4 |
|---|---|
| 営業時間 | 情報源により異なるため、お出かけ前に施設へご確認ください |
| 海の文化資料館 | 9:00〜17:00(入館は16:30まで)、入館無料 |
| 休館日(資料館) | 月曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日(6月23日を含む)、12月28日〜1月3日 |
| 駐車場 | あり |
| アクセス | 海中道路の中ほど。那覇空港から車で約1時間30分 |
海中道路を運転するときの注意
海中道路は道の両側が海なので、風を遮るものがほとんどありません。ワゴン車やミニバンなど背の高い車は特に、横風でハンドルを取られることがあります。風が強い日は無理をせず、行き先を変えるくらいの余裕を持ちましょう。台風が近づくときは、通行止めになる可能性もあります。
もうひとつ気をつけたいのが、景色に見とれて速度が落ちたり、道の途中で急に止まったりすることです。写真を撮るときは、必ずパーキングに車を入れてからにしてください。また、海風には塩分が含まれるので、窓を開けて走ると車が潮でべたつくことがあります。
平安座島から浜比嘉島へ
平安座島は「通り道」の島

海中道路を渡りきると、そこが平安座島です。ここから浜比嘉島・宮城島・伊計島へとそれぞれ道が分かれていくため、多くの人にとっては通り道の島になります。カーナビの行き先を間違えないよう、分岐では案内をよく確認しましょう。
島の中には住宅が並ぶ集落があります。観光の車が多い時間帯は、細い道で対向車とすれ違う場面もあるので、スピードを控えめに走りましょう。
浜比嘉大橋と浜比嘉島

平安座島から浜比嘉島へは、浜比嘉大橋を渡ります。橋のたもとには展望台があり、橋と島の景色を眺められます。島には赤瓦屋根の民家と石垣が残る「浜」と「比嘉」の2つの集落があり、琉球の祖神とされる女神アマミキヨと男神シネリキヨにゆかりのある島として知られています。
集落の中は車がすれ違いにくい細い道もあります。島へ入る前に、車を停める場所を決めておくと安心です。公共の駐車場の情報は観光サイトでも「なし」とされていることがあるため、島の入口付近や案内所で停められる場所を確認し、路上駐車は避けてください。
シルミチューとアマミチューの墓

浜比嘉島を代表する聖地が、アマミキヨが住んでいたと伝わるシルミチューです。森の中の石の鳥居をくぐり、108段とされる階段を上ると洞窟があり、子宝祈願の場所として知られています。比嘉側には、アマミキヨの墓とされるアマミチューの墓もあります。
どちらも観光スポットである前に、地元の方がいまも祈りを捧げる大切な場所です。大声を出さない、立ち入りが禁じられた場所には入らない、掲示された決まりを守る、という基本を意識して、静かにお参りしましょう。見学は無料で、営業時間の定めはありません。
| 住所 | 沖縄県うるま市勝連浜・比嘉 |
|---|---|
| 見学 | 自由(無料)。祈りの場所なので静かに |
| 駐車場 | 専用駐車場の情報は確認できませんでした。現地の案内に従ってください |
| アクセス | 沖縄北ICから車で約33分 |
| 問い合わせ | あまわりパーク内の観光案内所(うるま市) |
宮城島:果報バンタとぬちまーす
果報バンタ

宮城島のハイライトが、断崖から太平洋を見渡せる果報バンタです。「バンタ」は沖縄の言葉で崖のこと。果報(幸せ)の崖という名前のとおり、青い海と空が視界いっぱいに広がります。

果報バンタは、製塩工場「ぬちまーす」の敷地内にあり、散策の所要時間は15分ほどです。営業時間外は利用できないので、夕方に慌てないよう、午後の早めの時間に訪れましょう。足場がよいとは限らないので、歩きやすい靴がおすすめです。
| 住所 | 沖縄県うるま市与那城宮城2768(ぬちまーす観光製塩ファクトリー内) |
|---|---|
| 営業時間 | 9:00〜17:30(営業時間外は利用不可) |
| 所要時間 | 敷地内の散策で約15分 |
| 駐車場 | 公式サイトに記載がないため、現地の案内に従ってください |
| アクセス | 平安座島から橋を渡ってすぐの島です。那覇空港から車で約1時間30分(目安) |
ぬちまーす観光製塩ファクトリー
果報バンタがある敷地は、塩づくりの工場でもあります。直営ショップは店内から太平洋を一望でき、シルクソルトを使ったマッサージ体験もできます。工場見学の予約や、営業時間・駐車場などの詳しい情報は、公式サイトの案内か問い合わせフォームで確認してください。
宮城島の道を走るときに
宮城島の集落の中も、地元の方が暮らす生活道路です。地元の方の車や自転車に出会うこともあるので、見通しの悪いカーブでは減速を心がけましょう。
いちばん奥の島・伊計島
伊計島(イチハナリ)
宮城島の先にある伊計島は、沖縄本島から最も離れた島であることから「イチハナリ」の愛称で呼ばれています。島に着くと、時間がゆっくり流れているように感じる静かな場所で、ビーチと海を眺めるだけでも十分に満足できます。
観光スポットは点在しており、ビーチのほかには、島の景色を楽しむドライブそのものが魅力です。島内には飲食店もありますが、営業日や営業時間は店によって異なるため、昼食は浜比嘉島などで済ませておくと確実です。
伊計ビーチ
伊計島の代表的なビーチが伊計ビーチです。白い砂浜と遠浅の海が広がり、マリンスポーツにも向いています。観光情報サイトでは、営業時間は10時〜17時ごろ、通年の利用が可能で、利用料がかかるとされています。営業日や時間は天候や状況で変わり、管理人が不在のときは遊泳できないこともあるようです。
| 住所 | 沖縄県うるま市与那城伊計 |
|---|---|
| 営業時間・料金 | 観光情報サイトでは10:00〜17:00ごろ・有料とされていますが、変更があるため、お出かけ前に電話等でご確認ください |
| 駐車場 | あり |
| アクセス | 沖縄北ICから車で約50分(約27km) |
大泊ビーチ

伊計島にはもうひとつ、大泊ビーチがあります。伊計ビーチと並んでマリンスポーツに向いたビーチとして紹介されており、静かな入り江のような景色が魅力です。足元は岩場が混じる場所もあるので、水に入る場合はマリンシューズがあると安心です。海のコンディションは日によって変わるため、現地の掲示や案内を確認しましょう。
島ドライブのマナーと帰り道
集落内の生活道路でのマナー
浜比嘉島・平安座島・宮城島・伊計島の集落の道は、観光地の前に、住んでいる方の日常の道です。道幅が狭く、対向車とのすれ違いが難しい場所もあります。集落の中では徐行し、路上駐車や私有地への乗り入れをしないことを徹底しましょう。
特に、玄関先や畑、民家の前に車を停めるのは避けてください。ゴミは必ず持ち帰り、洗濯物や住宅の写真を撮るときも、個人が特定されないよう配慮してください。大人数のグループで訪れる場合は、車を分散して停めると迷惑になりにくくなります。
拝所・御嶽での心がけ
浜比嘉島のシルミチューやアマミチューの墓をはじめ、沖縄の島々には拝所(うがんじゅ)と呼ばれる祈りの場所が数多くあります。ここでは、大声や騒ぎをさける、供えられたものに触れない、柵や掲示の指示を守る、といったことを意識しましょう。祈りをささげている人にカメラを向けるのも控えましょう。
給油・返却と帰りの時間配分
島の中のガソリンスタンドの場所や営業時間は事前に確認し、島に入る前に、沖縄北IC付近か那覇側で給油しておくと安心です。レンタカーは満タン返却が基本なので、返却時刻から逆算して、島を出る時刻を決めておくと、帰りの高速道路で慌てずに済みます。
UMUIレンタカーの那覇空港店は、空港から無料送迎があり、営業時間は8:00〜20:00で年中無休です。おもろまち店は9:00〜18:00の営業です。返却は各店舗のみで、那覇空港店で返却したあとは、空港まで無料送迎でお送りします。帰りの飛行機がある日は、返却と送迎の時間も含めて逆算してください。
島ドライブのよくある質問
初心者でも運転できますか?
海中道路は走りやすい道ですが、島の中の集落には狭い道もあります。普段の運転に自信がない方は、車幅の小さいコンパクトカーを選ぶと運転しやすくなります。
強風や台風のときは行けますか?
風が強い日や台風が近づく日は、海中道路が通行止めになる場合があります。旅行の日程に台風が重なりそうなときは、無理に行かず、予定を変更してください。UMUIレンタカーの台風時の対応は、台風時の対応ページで確認できます。
日帰りで4つの島すべてを回れますか?
可能ですが、島ごとに見る時間を長く取ると慌ただしくなります。浜比嘉島と宮城島(果報バンタ)を中心にして、時間があれば伊計島に足を延ばす、というくらいの余裕のある計画がおすすめです。
海中道路を渡ると、ほんの少し走っただけで、本島とは違うゆっくりした時間が流れる島々に出会えます。UMUIレンタカーでは、那覇空港から無料送迎で店舗へご案内しています。オンラインチェックインを事前に済ませておくと、店頭での手続きがスムーズです。島々をめぐるドライブの足に、ぜひご利用ください。
※記事内の営業時間・料金などの情報は2026年10月時点のものです。変更されることがあるため、お出かけ前に各施設の公式サイトや電話でご確認ください。所要時間は渋滞がない場合の目安です。
写真出典:Wikimedia Commons(パブリックドメイン/CC BY-SA 2.0/CC BY-SA 3.0/CC BY-SA 4.0)。撮影者は各写真のキャプションに記載しています。



