
「レンタカーで事故を起こしてしまったら、最初に何をすればいい?」「山道でパンクしたら、誰に連絡すればいいの?」――旅先で運転するとき、いちばん不安なのは、実は「何も起きない場合」ではなく「何か起きたときにどうするか」ではないでしょうか。慣れない道、慣れない車、しかも言葉が通じにくいかもしれない状況では、頭が真っ白になってしまうのも無理はありません。
この記事では、沖縄でレンタカーを運転していて事故・故障・パンク・バッテリー上がり・鍵の閉じ込みなどが起きたときの動き方を、順番に整理しました。高速道路で止まってしまったときの注意点、日本語が話せない方が緊急通報で使える一言も紹介しています。UMUIレンタカーの連絡先や補償のルールは、公式サイトの「補償内容」と「貸渡約款」に書かれている内容だけをもとにしています。出発前に一度読んで、いざというときの流れを頭に入れておいてください。
事故が起きたら:最初にやること

まず止まって、安全を確保し、けが人を助ける
事故にあったら、直ちに運転をやめて、けが人の救護と二次事故の防止を最優先にします。日本の道路交通法は、事故を起こした運転者に、運転を止める、負傷者を救護する、道路上の危険を防ぐ、警察へ報告する、という対応を求めています。UMUIレンタカーの貸渡約款(第30条)にも、事故が起きたときは直ちに運転を中止し、事故の大小にかかわらず法令で決められた措置をとるよう書かれています。
具体的には、次の順番で動くと落ち着いて対応できます。
- エンジンを止め、ハザードランプ(非常点滅表示灯)をつける
- 同乗者を含め、けが人がいないか確認する
- 車が道路の真ん中にあって動かせるなら、後続車の邪魔にならない安全な場所へ寄せる(動かすと危険な場合は無理に動かさない)
- 歩道やガードレールの外側など、車の流れから離れた場所で待つ
けが人を無理に動かすと症状が悪化することがあります。意識がない、強い痛みを訴えているといった場合は、救急車を待つあいだ、むやみに動かさず声をかけ続けてください。
110番・119番に電話する
日本の緊急電話は、警察が110番、救急・消防が119番です。どちらも24時間、通話料は無料です。けが人がいるときは119番で救急車を呼び、事故そのものは110番で警察に伝えます。警察庁のリーフレットも、事故や困りごとは110番、けが人がいるときは119番を案内しています。
UMUIレンタカーの補償ページには、事故の大小や相手の有無にかかわらず、事故のあとはすぐに警察と当社へ連絡する必要があり、これは道路交通法第72条が定める要件だと書かれています。電柱やガードレールにぶつけただけ、誰にも会っていない、という自損事故でも同じです。「小さいから、返却のときに話せばいい」と考えず、必ずその場で警察に連絡してください。
UMUIレンタカーに連絡する
警察への連絡と並行して、UMUIレンタカーにも連絡します。貸渡約款では、事故のあとは直ちに当社へ報告して指示に従うこと、修理は当社の指定工場で行うこと、当社と保険会社の調査に協力することが決められています。
| UMUIレンタカーの電話 | 050-1783-5687(受付時間 8:00〜20:00・年中無休) |
|---|---|
| メール | info@u-mui.com |
| 営業時間外の連絡方法 | 公式サイトに記載がありません。予約時・受取時に、時間外の連絡方法を確認してください |
| 警察・救急 | 警察 110番/救急・消防 119番 |
電話番号はスマートフォンに登録しておき、貸渡証(契約書)の写真も撮っておくと、慌てているときでも探す手間が省けます。電話では、車種やナンバー、いまいる場所、けが人の有無、警察に連絡したかどうかを伝えるとスムーズです。
その場でやってはいけないこと
事故の現場で、気持ちが動転していると、あとで困る行動をとってしまうことがあります。次のことは避けてください。
- 警察に連絡しないまま、その場を立ち去る
- 相手から「示談にしよう」「警察はいらない」と言われて、そのまま話をまとめる
- 相手との示談は、UMUIの承諾を受けてからにする(貸渡約款第30条)
- UMUIに連絡する前に、自分で修理業者を手配する(修理は当社の指定工場で行うと定められています)
補償ページには、当社の承諾なしに示談交渉をしたり、事故の解決に協力しなかったりした場合は、保険・補償制度が適用されないと書かれています。相手に何か言われても「レンタカー会社と警察に連絡してから話します」と伝えるのが、自分を守ることにもつながります。
日本語が話せないとき:緊急通報の一言と伝え方
110番と119番、どちらにかけるか
迷ったときは、「けが人や急病人がいるなら119番、事故や盗難などは110番」と覚えておけば大丈夫です。119番では、はじめに「火事ですか、救急ですか」と聞かれるのが一般的です。事故でけが人がいる場合は「救急」と答えます。
報道などによると、110番・119番とも、日本語以外の通報に対応する仕組みがあります。警察は外国語が話せる職員や通訳センターへ転送する対応を進めており、消防も電話通訳センターを介した三者通話を導入しています。対応できる言語は地域の消防本部によって異なるため、「必ず自分の言語で話せる」とは限りませんが、英語・中国語・韓国語は多くの地域で対応されているとされています。日本語に自信がなくても、あきらめずに電話してください。
そのまま使える一言
電話がつながったら、まず「Police, please.」や「Ambulance, please.」など、必要なものを英語で言えば伝わることが多いです。日本語で言えると、さらにスムーズです。声に出して読めるよう、ローマ字も添えました。
| 事故です Jiko desu |
Accident / 事故 / 사고 / 車禍 |
|---|---|
| けが人がいます Keganin ga imasu |
Someone is injured / 有傷者 / 부상자가 있어요 / 有人受傷 |
| 救急車をお願いします Kyūkyūsha o onegai shimasu |
Ambulance, please / 請派救護車 / 구급차를 보내 주세요 |
| 警察をお願いします Keisatsu o onegai shimasu |
Police, please / 請派警察 / 경찰을 보내 주세요 |
| 車が故障しました Kuruma ga koshō shimashita |
My car broke down / 車子故障了 / 차가 고장 났어요 |
| 高速道路です Kōsoku dōro desu |
I’m on the expressway / 在高速公路上 / 고속도로예요 |
場所を伝えるコツ
緊急通報で最も大切なのは、「いまどこにいるか」です。スマートフォンの地図アプリで現在地の住所や地名を見るか、近くのお店・交差点・バス停の名前、標識の文字を伝えましょう。住所が分からなくても、目印の名前を読み上げれば、通報を受けた人が場所を聞き出してくれます。高速道路では、進行方向(那覇方面か名護方面かなど)と、路肩に立っている距離標の数字が分かると伝わりやすくなります。電話を切らずに、翻訳アプリを使って会話を補うのもひとつの方法です。
通報のあとの相談先
救急車を呼ぶほどではないけれど、旅行中に困ったことがある、という場合には、日本政府観光局(JNTO)の多言語コールセンター「Japan Visitor Hotline」(050-3816-2787)が使えます。JNTOの案内では、24時間・年中無休で、英語・中国語・韓国語に対応しているとされています。ただし、救急車や警察を呼ぶ窓口ではありません。命にかかわるときは、迷わず119番・110番にかけてください。詳しくはJNTOのページで確認できます。
事故のあとにやること:記録・事故証明書・補償

現場で記録しておきたいこと
警察が到着するまでのあいだに、できる範囲で記録を残しておくと、あとの手続きがスムーズです。ただし、自分の安全が第一です。車の流れがある場所では、無理に写真を撮りに行かないでください。
- 事故の場所が分かる写真(道路や周辺の目印)
- 自分の車と相手の車の傷、ナンバープレートの写真
- 相手の氏名・連絡先・車のナンバー(可能なら加入している保険会社)
- 目撃者がいれば、連絡先
レンタカーにはドライブレコーダーや車載型の事故記録装置が付いている場合があり、事故のときの状況が記録されることがあると、貸渡約款にも書かれています。
警察の事故証明書を入手する
UMUIレンタカーの補償ページには、事故が発生した場合は警察から事故証明書を入手するよう書かれています。さらに、貸渡約款(第34条)には、警察と当社への届け出がない事故には、保険と補償制度は適用されないと定められています。警察に連絡しておくことが、事故証明書につながり、補償を受けるための前提にもなるということです。事故証明書の受け取り方や手続きの詳細は、UMUIの指示に従ってください。
補償とNOCの考え方
UMUIレンタカーの基本料金には、自動車保険・免責補償・NOC補償の費用があらかじめ含まれています(一部の予約サイト経由の予約を除く)。ただし、補償には金額の限度があり、条件や免責事項に当てはまる事故や、手続きの不備による損害は、お客様の負担になります。
NOC(ノンオペレーションチャージ)は、事故や故障、盗難、汚損などで車が修理・清掃のために営業できなくなる期間の休業補償です。補償ページには、自走して店舗へ返却した場合は20,000円、自走できない場合は50,000円(+レッカー代)をお客様が負担すると書かれています。NOC補償制度は、このお客様の負担分(最大5万円)とレッカー代を補償する制度です。補償の中身や免責額、対象外になる例は、ブログの「沖縄レンタカーの補償(免責・NOC)をわかりやすく解説」で詳しく整理しています。
車が使えなくなったら
貸渡約款(第32条)では、故障や事故、盗難などで車が使えなくなった場合、貸渡契約は終了すると定められています。貸し出す前からの不具合が原因なら代わりの車が用意され、どちらの責任でもない理由なら、使わなかった期間の料金が返金されるとされています。その後の移動手段や返却方法は、状況によって変わります。UMUIの指示に従ってください。返却時に事故による免責金額や休車補償料などの追加料金が発生した場合は、返却のときに精算します。
故障・パンク・バッテリー上がり・鍵の閉じ込み

基本は「止まる・安全な場所へ・UMUIに連絡」
貸渡約款(第29条)には、使用中に車の異常や故障を見つけたときは、直ちに運転を中止して当社に連絡し、当社の指示に従うと書かれています。警告灯がついた、変な音や振動がある、焦げたようなにおいがするなど、異常に気づいたら、まず安全な場所に止めてUMUIへ連絡してください。「あと少しで目的地だから」と走り続けると、車が壊れたり、危険な場所で止まってしまったりするおそれがあります。
自分で修理業者やロードサービスを呼ぶ前に、必ずUMUIに連絡して、指示を受けましょう。指示を待つあいだは、車の中ではなく、ガードレールの外や歩道など、安全な場所にいるようにしてください。
パンクしたとき
走行中にハンドルが取られる、ガタガタと振動する、タイヤの空気圧の警告灯がつくなど、パンクの疑いがあるときは、ゆっくり減速して安全な場所に止めます。そのまま走り続けると、タイヤだけでなくホイールまで傷める原因になります。
注意したいのは、UMUIの補償ページに、タイヤのパンクや損傷、ホイールキャップの紛失は補償の対象外と書かれていることです。縁石にタイヤをこすらない、駐車するときに段差に乗り上げない、といった普段の運転が、いちばんの予防になります。パンクしたときの具体的な対応(スペアタイヤや修理キットを使ってよいかなど)は車種によって異なる可能性があるため、自分で作業を始める前にUMUIに電話して確認してください。
バッテリー上がりのとき
エンジンがかからない、スタートボタンを押しても反応が弱い、というときは、バッテリー上がりの可能性があります。ヘッドライトや室内灯をつけたまま停車した、エンジンを止めたまま長くナビや音楽を使った、といったことが原因になりやすい症状です。降りるときにライトの消し忘れがないか見る習慣が予防になります。
ほかの車とケーブルをつないでエンジンをかける方法は、ハイブリッド車や電気自動車では手順が異なる場合があります。自分で試す前に、UMUIへ連絡して指示を受けてください。補償ページには、バッテリー上がりの扱いについて具体的な記載がありません。費用の扱いも含めて、UMUIに確認するのが確実です。
鍵を車内に閉じ込めた・鍵をなくしたとき
ドアを閉めたあとで、鍵が車内に残っていた、スマートキーを持っていなかった、というトラブルです。ドアをこじ開けたり、鍵業者を自分で呼んだりすると、車を傷つけてしまうおそれがあります。まず、UMUIに電話して指示を受けてください。
なお、UMUIの補償ページには、鍵の紛失や、鍵を車につけたまま駐車して盗難にあった場合は、保険・補償制度の対象外と書かれています。また、鍵をなくした場合は、UMUIが実費で負担した鍵本体や返却にかかる費用を、お客様が負担する決まりです。駐車するときは、鍵を持ったことを確認してからドアを閉める、鍵を車内に置いたままにしない、を徹底しましょう。
高速道路で止まってしまったとき

ハザードランプをつけて、できるだけ左に寄せる
沖縄自動車道は、NEXCO西日本が管理する高速道路です。高速道路で車が故障したり、事故にあったりしたときは、ほかの車が高い速度で走っているため、一般道よりも危険が大きくなります。まず、ハザードランプをつけて、できるだけ左側の路肩に寄せて止まります。走行できる状態でも、無理に走り続けず、安全に止まれる場所を見つけて早めに止めるのが基本です。
停止表示器材(三角表示板)と発炎筒
高速道路や自動車専用道路で故障などのために停止したときは、後続の車に知らせるため、停止表示器材(いわゆる三角表示板)などを車の後方に置くことが、道路交通法で決められています。NEXCOは、ハザードランプの点灯、発炎筒、停止表示器材の3つを案内しています。置く場所は、車の後ろ50m以上が目安とされていますが、無理のない範囲で、安全を最優先にしてください。後ろから車が来ているのに、道路に出て設置しようとするのは危険です。
停止表示器材や発炎筒が、お借りした車に積まれているかどうかは、UMUIレンタカーの公式サイトでは確認できません。受取のときにスタッフに確認しておくと安心です。
全員がガードレールの外側へ避難する
停止した車の中は安全ではありません。後ろから来た車が追突するおそれがあるためです。NEXCOも、運転者と同乗者の全員が、ガードレールの外側など安全な場所へ避難するよう案内しています。高速道路では、車内にとどまらず、全員がガードレールの外側など安全な場所へ避難してください。避難するときは、本線や路肩を歩き回らず、足元に気をつけながら移動します。小さなお子さんは、手をつないで、先に安全な場所へ連れていきましょう。
安全な場所から通報する
避難したあとで、通報します。方法は、110番、道路上の非常電話、道路緊急ダイヤル#9910のいずれかです。#9910は、携帯電話から道路の異常を道路管理者に知らせる窓口で、24時間通話無料とNEXCOが案内しています。音声案内に従って、道路管理者を選びます。事故でけが人がいるときは、119番にも連絡してください。高速道路の非常電話は、一部で運用が縮小されているため、携帯電話からの通報が基本になります。
通報したあとは、UMUIレンタカーにも電話して、状況を伝え、指示を受けます。レッカー移動が必要になった場合の費用は、NOC補償の内容とあわせてUMUIに確認してください。沖縄自動車道の走り方は沖縄自動車道のガイド、事故・故障時の手順はNEXCO西日本の案内もご覧ください。
出発前に備えておくこと
連絡先と契約書を手元に
出発前に、次のものを手元にそろえておきましょう。
- UMUIレンタカーの電話番号(050-1783-5687)をスマートフォンに登録する
- 受取のときに、営業時間外の連絡方法を確認して、メモしておく
- 貸渡証(契約書)や予約の画面を、写真に撮っておく
- 110番(警察)・119番(救急)の番号を確認し、ブログ「初めての日本運転:沖縄の交通ルール」で基本ルールを見直す
受取のときに聞いておきたいこと
UMUIレンタカーの公式サイトには書かれていない情報もあります。次のことは、予約時・受取時に確認しておくと、いざというときに迷いません。
| 営業時間外の連絡方法 | 公式サイトに記載なし。予約時・受取時に確認 |
|---|---|
| 停止表示器材・発炎筒 | 車に積まれているか、受取時に確認 |
| パンク時の対応 | スペアタイヤ・修理キットの有無と、使ってよいか、受取時に確認 |
| 鍵の扱い | スマートキーの使い方と、紛失時の対応を、受取時に確認 |
慣れるまでは余裕をもって
事故や故障の多くは、疲れや焦り、慣れない運転環境から起きます。初日は走行距離を短めにする、夕方や夜の山道を避ける、休憩をこまめにとる、といった余裕のある計画が、いちばんのトラブル予防です。補償のしくみや、対象外になる行為は、補償内容のページと貸渡約款で確認できます。
よくある質問
電柱や縁石にぶつけただけで、けが人も相手もいません。連絡は必要ですか?
必要です。UMUIの補償ページには、事故の大小や相手の有無にかかわらず、事故のあとはすぐに警察とUMUIに連絡することが、道路交通法第72条の要件として書かれています。連絡がないと、保険・補償制度が適用されないおそれがあります。
JAFのロードサービスを自分で呼んでもいいですか?
まずはUMUIに連絡して、指示を受けてください。貸渡約款では、故障を見つけたら当社に連絡して指示に従うこととされています。参考までに、JAFの公式サイトによると、JAFのロードサービスは非会員でも利用できますが、有料で、救援が混み合うときは会員が優先されることがあります(詳しくはJAFのFAQ)。UMUIの指示を受けずに手配すると、費用の扱いが分からなくなるおそれがあります。
夜や早朝など、営業時間外にトラブルが起きたら?
事故でけが人がいる、道路上で危険な状態になっている、といった緊急の場合は、まず119番・110番に連絡して、安全を確保してください。UMUIレンタカーの時間外の連絡方法は、公式サイトに記載がありません。時間外の連絡方法は、予約時・受取時に必ず確認しておきましょう。
事故や故障は、起きないのがいちばんです。それでも、あらかじめ流れを知っておけば、いざというときに落ち着いて動けます。UMUIレンタカーは、那覇空港から無料送迎で、予約サイトは日本語・英語・韓国語・繁体字中国語に対応しています。不安なことがあれば、予約前でもお気軽にお問い合わせください。安全運転で、沖縄の旅をお楽しみください。
※記事内の情報は2026年10月時点のものです。法令や各社の案内は変更されることがあるため、最新情報はUMUIレンタカーの公式サイト、警察庁、NEXCO、JAF、JNTOの案内でご確認ください。
写真出典:Wikimedia Commons(CC0/CC BY 4.0/CC BY-SA 4.0)。撮影者は各写真のキャプションに記載しています。



